「人権のための医師」(PHR)はアメリカ心理学会がブッシュ政権に協力し、拷問プログラムのデザイン、実施および防衛に アメリカ合衆国の拷問プログラムに対して果たした役割に対する連邦の刑事捜査を要求している。
2014年に、アメリカ政府とアメリカ心理学会の間の、ブッシュ政権の拷問プログラムに対する見せかけの法的、倫理的正当化を提供する秘密の取り決めを描いた『いかなる代価も払え: 強欲、権力と終わりなき戦争』で、ニューヨーク・タイムズの記者ジェームズ・ライゼンが共謀関係の詳細を告発した後、アメリカ心理学会は元連邦検察官のデヴィッド・ホフマンに独立レビューを委託した。拷問プログラムは、医療の専門家に、虐待的な捜査のモニタリングを行い、それらが「安全、効果的で合法」であることを主張しようとしていた。
内部文書やドキュメントのレビューとインタビューに基づいたホフマンの報告書は、アメリカ心理学会スタッフと役職者による犯罪的行為の膨大な証拠を明らかにした。それには、以下のようなものが含まれる。
1. 国防総省、CIAや他のブッシュ政権の部局との共謀により、ポスト911拷問プログラムの設計、実施および防衛に心理学者が参加可能なようにしていた。
2. 軍と諜報関係者が拷問プログラムのなかでの彼らの役割を「カバー」されることを確実にするように、彼らの活動を規制するアメリカ心理学会倫理ポリシーを書きなおすことを許していた。
3. こういった共謀関係を隠蔽し、アメリカ心理学会内のそういったポリシーに反対する試みをブロックする組織的活動に関与していた。
4. 拷問プログラムに関与した心理学者に対する調査を操作し、妨害した。
「人権のための医師」はアメリカの拷問プログラムにおける医療専門家の非合法で非倫理的な参加についての「人権のための医師」による10年にわたる調査から見出された事実が、別の調査からも確認されたのだ、と述べている。
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