2015年7月16日木曜日

日米豪の合同演習に反対するオーストラリア上院議員ら

 中央クイーンズランドで行われているアメリカ軍との合同演習は、オーストラリアの独立を傷つけ、隣国に間違ったメッセージを送るだけであり、放棄されるべきだ、と緑の党の上院議員は述べている。

 活動的な緑の党の指導者であるスコット・ラドラムは、演習には三万人のオーストラリア、米国両軍が参加しており「遠征戦争と侵略」のためのものであると述べている。彼はまた、ショールウォーター湾の演習場に侵入した平和活動家の支援もしている。

 「オーストラリア国防軍に加わっている人々のほとんどは、自分たちがオーストラリア領土を守るためにいると思っている」木曜日にブリスベーンで行われた平和会議の会場の外で、彼は述べた。

 「それは、訓練で実際おこなわれていることではない。おこなわれているのは、砂浜に上陸し、他人の国を侵略するための訓練だ。私は、中国との戦争を準備すべきだと思わない。」タリスマン・サーベル演習と呼ばれている隔年の作戦は、国防省によれば「ハイエンド」な戦争を両国軍が訓練することになっている。

 今年初めて、日本の自衛隊員がこれに参加したことが、地域的緊張を悪化させていると考える人もいる。

 「安全と持続可能性のためのノーチラス研究所」のリチャード・ターナー教授は、ダーウィン近郊でも行われる「戦争ゲーム」演習が、オーストラリアにとって最良の安全保障上の利益にかなわないという。

 「私が考えるに、この戦争ゲームはアメリカ合衆国だけでなく、日本との歓迎できない統合を進めることになります。日本の政権は、1945年の終戦以降最もナショナリスト的なのです」

 ラドラムは、このような献身は隣国に「武装せよ」という間違ったメッセージを送ることになるという。

 「私は、このような挑発に参加すべきであるとは思いません」と彼は言う。

 平和活動家たちはオーストラリア・アメリカ軍事同盟への直接の異議申し立てとして、ショールウォーター湾の演習場に侵入している。水曜日に現地で、三人のキリスト教活動家が逮捕され、今週末にはさらなる抗議活動が予定されている。

 ラドラムは、銃撃戦のなかに入り込むかもしれないというリスクを冒す抗議活動を支援している。

 「それは危険なことだと思います。つまり、銃弾が飛び交っている最中のエリアに入り込むことになります」

 「これはいかに人々が問題を深刻に捉えているか、ということであり、ゆえに彼らにとって良いのです」

[Resouce]
Joint military exercise Talisman Sabre is inflammatory, says Scott Ludlam